オペ室看護師になるメリットの一つは、解剖生理に関する深い知識が身につくことでしょう。手術を通して解剖を実際に見ることが可能な上に、様々な症例に触れることができます。解剖生理の知識は他の診療科に移っても活かせるのが魅力です。例えば、患者の病状を具体的に把握するのに役立てることができ、患者の訴えを理解しやすくなるなど、患者との信頼関係を深めていくことにもつながるでしょう。
また、オペ室看護師は特定の診療科を受け持つわけではありません。診療科に限定されない幅広い知識や経験を得ることが可能です。そのため、オペ室看護師を経験していると、他の診療科に移りやすくなるメリットがあります。しかし、一般の診療科で用いられている看護技術が身につかない一面もあり、転職後はオペ室看護師になかった知識や経験を得るための努力が必要です。
オペ室看護師には夜勤が少なく、土日が休みになりやすいというメリットもあります。生活リズムが安定しているのは一つの魅力だと言えるでしょう。しかし、オンコールがあり、連絡が来たらすぐに出勤することも必要です。手当が出るので高い給与を求めているのなら問題ありませんが、プライベートを大事にしたいのならオンコール当番がどれだけあるのか把握することが必要でしょう。
オペ室看護師は看護師の配属先として人気が高いという訳ではありませんが、人手不足の傾向があり、出されている求人数も多くなっています。そのため、他の診療科に移りやすいだけでなく、オペ室看護師として転職もしやすいメリットがあり、引越しをしても仕事には困らないでしょう。